担当者が語る!シグマ アルドリッチカスタム製品が選ばれる理由

担当者が語る!シグマ アルドリッチカスタム製品が選ばれる理由

ライフサイエンスの研究では、カタログにはない試薬が必要になることがあります。特にプライマーやペプチドなどは、必要なオリゴDNAやペプチドの設計だけを考え、作製を外部に委託することで効率よく研究を進めることができます。

大手のライフサイエンス系企業だけでなく、受託に特化したバイオベンチャーも次々と登場し、カタログにないカスタム製品を取り扱う企業が増えてきています。シグマ アルドリッチでも他社に先駆け、以下のように、さまざまなカスタム製品を取り扱ってきました。

  • カスタムオリゴDNA
    スタンダードなPCRプライマーから高純度品・各種修飾品、さらに原料用途まで。幅広いラインナップ。
  • カスタムsiRNA/一本鎖RNA
    各種修飾品だけでなくin vivo用途でも使えるRNAまでご用意。
  • カスタムペプチド合成
    リン酸化や蛍光、糖鎖など様々な修飾からスクリーニング用のハイスループット製品まできめ細やかに対応。
  • カスタム抗体作製(ポリクローナル)
    抗原デザインから免疫、抗体精製まで、抗体作製をトータルにサポートする高品質な受託抗体作製サービス。
  • カスタム抗体作製(モノクローナル)
    陽性クローン樹立まで最短45日、権利・ハイブリドーマを完全譲渡。
  • 受託DNAシーケンス解析
    ダイターミネーター法によりシーケンス解析をおこない、迅速に質の高いデータの提供を行う。解析委託先は秋田県立大学バイオテクノロジーセンター。

この記事では、以上のようなシグマ アルドリッチのカスタム製品について、その概要を担当者に取材。ユーザーの声も交えながら、それら製品の特長をまとめました。ぜひ、実験計画を立てるときの検討材料にしてください。

特長1:研究者が保証する品質の高さ

シグマのカスタム製品の長所について、一番多かった意見は品質の良さでした。他社より多少高い製品があっても、品質がしっかりしているので、研究が成功しやすいという意見もありました。

あわせて、技術力の高さをほめる声もありました。他社でできなかったカスタム製品をシグマに依頼し、無事に完成することができたからだそうです。

また、シグマ アルドリッチのカスタム製品は、複数の信頼できる研究所と提携し、品質の高さを担保しています。

たとえば、モノクローナル抗体は大学教授の立花太郎先生が代表を務める株式会社細胞工学研究所に、シーケンス解析は秋田県立大学バイオテクノロジーセンターへ委託しています。

問い合わせ窓口から製造者まで、研究者としての経験をもつ社員が担当するケースが多いことも、シグマのカスタム製品の特長のひとつです。

抗体担当者・Aさんから一言

Aさん

弊社のモノクローナル抗体作製を受託している細胞工学研究所の代表であり大学教授である立花先生は、最初は、私どものお客様でした。当時、ペプチドを納品していたのですが、製品に関してご意見をいただくことがあり、技術担当者と営業が先生に詳しい話を聞きにいったところ、さらに質を高められることがわかりました。

そのとき担当者が先生に、もしよかったら当社に技術指導をしていただけないかとお願いをし、快諾していただけました。そのおかげで、当時技術的に難しかった課題もクリアになっていきました。

そういったやりとりを行う中で、立花先生が抗体ビジネスを行うバイオベンチャーを立ち上げようと考えておられることを知り、提携することになりました。シグマアルドリッチは実験試薬では研究者のみなさまに知られていますので、ネットワークがありますし、営業の態勢も整っています。一方、弊社としては、細胞工学研究所のおかげで確かな技術と知識に基づいた、品質のさらに高い製品を提供できるようになりました。

特長2:モノクローナル抗体のステップ報酬制

シグマのカスタムモノクローナル抗体は、ステップ報酬制です。製品評価の方法を事前にお客様と相談し、シグマとお客様双方で各ステップごとに評価、検証を行い、ご請求をさせていただきます。
日々変化する報酬制度におけるコンプライアンスに対応すべく、決断をいたしました。
ただし、最終ステップについては完全成功報酬制としております。
お客様の希望する抗体を作製するためには、綿密な計画が必要です。些細なことでも事前にしっかりとお話させていただき、ご満足いただく結果をご提供できるよう努めています。

モノクローナル抗体作製時に考えられるリスクとして、1次スクリーニング後に使いたいアプリケーションでワークしないというリスクがあります。また、クローニング時に有用細胞を落としてしまうケースもあります。さらにクローニング後に、モノクローンの状態で充分に活性のある抗体が得られないということも考えられます。

1次スクリーニングでポジティブなクローンを見つけてクローニングをし、モノクローン化したものを培養して納品終了というケースが一般的なようですが、シグマでは、クローニングのあとに2次スクリーニングも行います。ここでお客様自身で使えることを確認してもらってから、拡大培養し、納品します。数ヶ月待ったのに、実験をしてみたら使えなかったというリスクを少しでも減らすためです。

そのほか、ポリクローナル抗体、オリゴDNA、siRNAにもそれぞれ保証がついています。

ポリクローナル抗体は、全個体のすべての全採血において、抗体価が著しく低い場合(希釈倍率1/4000におけるELISAのOD値が0.2未満)に、見積価格からの割引や1個体無償再免疫などを行います。

siRNAでは、同一遺伝子に対して3本ご注文いただいた場合、そのうち少なくとも2本が75%以上のノックダウン効率を示すことを保証します。もし、2本のsiRNAがターゲット遺伝子を75%ノックダウンしない場合、その遺伝子に対するsiRNAを3本無料で追加提供します。

オリゴDNAは、ワークしなかった場合に、再合成やもう1回無償でデザインするということを行っています。

このような徹底した保証は、高度な技術力があるからこそ実現可能です。何か月も待ったあげく、使えなかった、でも代金は請求されるというような無駄がなくなるので、安心して研究を進めることができます。

特長3:実験のわかる専門性の高いスタッフが窓口を担当している

カスタム製品について電話やメールでテクニカルサービスに問い合わせると、その内容に応じて専門のテクニカルスタッフに振り分けられます。

メルクのテクニカルスタッフは全員、実験経験者です。つい数年前まで研究者として企業や研究所に勤めていた人が多く、経験と知識が豊富です。製品の案内だけでなく、実験の背景をふまえた、研究者目線の提案をしています。新たに始めて経験が少ない研究者でも、相談しながら、より効果的なカスタム製品を設計することができます。

シーケンス解析担当者・Bさんから一言

Bさん

シーケンス解析は、基本的には塩基配列を決定するサービスですが、その前段階の抽出からお手伝いする場合もあります。その依頼物が材木だったり、海底生物だったりと、一体どうやって抽出したらいいの? と戸惑うこともしばしばです。

そんなときも、受託先の秋田県立大学バイオテクノロジーセンターやお客様と一緒に試行錯誤し、比較的長いスパンでお手伝いさせていただくことが多いです。

シーケンス解析も、上手く結果が出なかった場合は、何が原因でどう改善すればいいのかということをお客様と一緒に考えて、最終的に読めるようになるまでお付き合いさせていただきます。

あまり知られていませんが、フラグメント解析やゲノム編集も行っています。私自身、研究をしていた時はCRISPR/Cas9システムでゲノム編集を行っていたので、その経験を活かし、お客様のニーズを聞き出しながらベストな方法を提案させていただきます。こんなことができないかというざっくりした質問でも大歓迎です。

特長4:モノクローナル抗体は知財・権利を完全譲渡 ハイブリドーマ納品

シグマのカスタムモノクローナル抗体作製サービスでは、目的の抗体を産生するハイブリドーマを納品しますので、納品後の大量培養、抗体精製が可能です。知財・権利も完全譲渡。製品の商品化や、共同研究者への配布・譲渡など用途はお客様のご自由となっています。

さらにシグマのモノクローナル抗体は「腸骨リンパ節法」を採用することで、従来法に比べて作製期間が大幅に短縮されています。従来なら2カ月以上かかる免疫期間が2〜3週間で終わるため、早く実験を始めたい研究者には、とても喜ばれているそうです。

従来法(脾臓法)と腸骨リンパ節法の比較

siRNA・オリゴDNA担当者 Bさんから一言

Bさん

シグマ アルドリッチのカスタム製品のラインナップで、スタンダードな実験に必要なひととおりのことが実行できます。

siRNAで遺伝子をノックダウンして、それが成功しているかどうかをタンパク質で確認するときには、抗体が必要になってきます。DNAの配列を見たくなったらシーケンス解析もできます。研究をトータルでコンサルティングできるところが、私たちのカスタム製品の強みです。品質はもちろん、価格面でも自信のある製品をご用意しています。

 

以上、シグマ アルドリッチのカスタム製品の特長を紹介しました。気になる製品が見つかった方はぜひ、ホームページをチェックしてみてください。お問い合わせも大歓迎。経験豊富なテクニカルサービスのスタッフが丁寧に答えてくれますよ。

お問合せ先はこちら
シグマ アルドリッチ ジャパン合同会社
カスタム製品の技術的な問い合わせ(テクニカルサービス)
TEL : 03-6756-8260
Email: customjp.ts@merckgroup.com

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